【特別区】Ⅰ類不合格後の再チャレンジは経験者採用がオススメ!

特別区で不合格になってしまったけど、もうチャンスはないのかな?

併願先の市役所に就職したけど特別区が諦めきれない…
特別区Ⅰ類の受験生の中には「不合格になってしまった…」と落ち込んでいる人もいるでしょう。
そのような人たちの中には、「特別区がどうしても諦めきれない!特別区で働きたい!」という思いを抱えている人も少なくありません。
そこで今回は、特別区Ⅰ類の受験生を対象とした"再チャレンジのススメ"を紹介していきます!
この記事で分かること
- 経験者採用で再チャレンジができる
- Ⅰ類と経験者採用の違い・受験の注意点
【不合格でも諦めないで!】経験者採用という選択肢
特別区に不合格となった受験生には「就職浪人を避けたい」「もう特別区は諦めよう」ということで、併願先の市役所や国家一般職等で働くことを決意した人も少なくないと思います。
そんな思いを抱える皆さんにお伝えしておきたいのが、特別区には再チャレンジのチャンスがあるということです!
まず、特別区には4つの試験区分があります。
特別区の試験区分
- Ⅰ類採用(主に大学生が対象)
- Ⅲ類採用(主に高校生が対象)
- 経験者採用(主に社会人が対象)
- 障害者採用(障害を持った人が対象)
これらのどの区分においても、受験資格さえ満たせば誰でも受験することができます。
つまり、大学時代にⅠ類採用で不合格となってしまっても、社会人になってから経験者採用を再チャレンジすることができるんですね。
実は経験者採用については「そんな区分があること自体知らなかった!」という人が意外なほど多いです。
私の教え子にも経験者採用でリベンジ合格を果たした人がいましたが、当初は「社会人が受けられる試験なんてあるんですか?」と驚いていました。
まずはそのような区分があることを把握しておくだけで、今後の選択肢がグッと増えますよ。
【注意】経験者採用を受験するなら要確認!
とはいえ、経験者採用とⅠ類採用は異なる部分もあります。
そこで、まずは受験にあたって注意すべき点を紹介していきますね。
【注意点①】受験資格の違い
特別区の試験区分にはそれぞれ受験資格があり、これを満たさないとそもそも受験することができません。
Ⅰ類採用と経験者採用を比較してみると、大きな違いは年齢と職務経験年数にあります。
受験資格 | Ⅰ類(春試験) | 経験者(秋試験) |
---|---|---|
年齢 | 1994年4月2日から 2004年4月1日までに生まれた人 | 1964年4月2日以降に生まれた人 |
職務経験年数 | - | 【1級職】直近10 年のうち4 年 【2級職(主任)】直近14 年のうち8年 【3級職(係長級)】直近18 年のうち12 年 |
2025年度 特別区採用試験 受験資格の主な違い
上記の表を見てみると、Ⅰ類採用は年齢が限られていますが、経験者採用の場合はかなり幅広い年齢層の人が受験できるようになっていることが分かります。
受験資格のポイント
- 31歳まではⅠ類採用も受けられる
- 職務経験年数が4年以上(通算可)あれば経験者採用を受けられる

これらのポイントを押さえつつ、
✔自分はどちらの受験資格を満たしているのか
✔どちらも満たしている場合は、次の注意点②と③も加味した上でどちらのほうが向いているのか
よく検討してから試験区分を決めましょう。
【注意点②】筆記試験の違い
これが最も注意すべき点ですが、1次試験(筆記試験)の内容が異なる点が挙げられます。
1次試験 | Ⅰ類(春試験) | 経験者(秋試験) |
---|---|---|
教養択一試験 | 40問解答 | 35問解答 |
専門択一試験 | 40問解答 | - |
論文試験 | 課題式論文 | 職務経験論文+課題式論文 |
Ⅰ類採用の場合は教養択一・専門択一・課題式論文の3つ、経験者採用の場合は教養択一・職務経験論文・課題式論文の3つが課されます。
つまり、経験者採用の場合は択一試験のウエートが低く論文試験のボリュームが大きくなっているため、Ⅰ類採用よりも文章力や論理的思考力が問われることになります。
社会人として働きながら受験するのであれば、択一の暗記量や勉強量の多いⅠ類採用よりも、択一は最低限の対策をすればよい経験者採用で受験するほうが勝率は高いかもしれません。
筆記試験のポイント
- Ⅰ類採用は択一試験の出題が多い
- 経験者採用は論文試験のボリュームが大きい
特別区への再チャレンジを目指す場合はこの点をよく理解し、学生時代とは筆記試験の対策方法がガラッと変わる点に留意が必要です。

なお、経験者採用における具体的な筆記試験対策の方法については下記の関連記事で紹介しているので参考にしてください!
教養・論文対策の関連記事はこちら
【注意点③】試験スケジュールの違い
そのほか主な違いとしては、試験スケジュールがあります。
時期 | Ⅰ類(春試験) | 経験者(秋試験) |
---|---|---|
申込期間 | 3月 | 6月下旬~7月中旬 |
1次試験 | 4月下旬 | 9月上旬 |
2次試験 | 7月上旬 | 11月上旬 |
区面接 | 8月上旬~ | 11月下旬~ |
Ⅰ類採用の場合は春~夏頃までが試験シーズンなのに対し、経験者採用の場合は夏~秋頃までとなっています。
例えばⅠ類・経験者採用のどちらも受験できる人で早めの内定がほしい場合には、Ⅰ類での受験のほうが内定をもらえる時期が早いためⅠ類での受験を検討するとよいでしょう。
試験スケジュールのポイント
- Ⅰ類採用は春~夏頃
- 経験者採用は夏~秋頃
まとめ
本記事では、特別区Ⅰ類不合格者に向けた再チャレンジのススメを紹介しました!
本当は特別区に入りたかった…という人も諦める必要はなく、社会人としてまたチャレンジすればよいのです。
Ⅰ類と経験者採用の試験内容等の違いをよく理解した上で、ぜひリベンジを果たしてほしいと思います。
予備校概要

- プロコネクトは「特別区対策に完全特化」した予備校です。コンセプトは「日本で一番特別区対策に強い予備校」&「必要な指導を、必要なときに必要なだけ」。個別ニーズに応じた指導を提供し、受験生の合格力を一気に高めます。特別区を目指すなら、専門予備校プロコネクト!
特別区Ⅰ類2025年9月23日【特別区】Ⅰ類不合格後の再チャレンジは経験者採用がオススメ!
特別区経験者採用2025年9月22日【特別区経験者採用】独学と予備校のどっちがオススメ?
お知らせ2025年8月30日【同時販売】論文模範答案集&合格パック【特別区Ⅰ類】
お知らせ2025年8月30日【提供開始】特別区Ⅰ類「数的処理」過去問10年分 全問解説